手術や薬物での治療の後、すぐに日常生活に戻れるとは限りません。体が以前のように動かせるようにリハビリをしなければならなかったり、リハビリが一生続いたりする人もいます。リハビリは上手くいかないときには体だけでなく、精神的にも苦痛を伴うものです。そこに寄り添って一緒に治療を進めていくのが理学療法士の仕事です。
実は理学療法士といっても病院内で仕事をするだけでなく、訪問リハビリといった分野で活躍する人もいます。近年、在宅医療が増えている中、家族の介護だけでは身体機能が衰えて行ってしまう心配があるからです。リハビリの分野というと、力がある男性の方が有利であるように感じるかもしれませんが、細かいところに気が付く女性も多く働いています。特に患者が女性の場合、排泄の悩みやデリケート部分の皮膚疾患などを女性の理学療法士に相談することもあります。理学療法士自体は薬物を使った治療をすることは出来ないですが、こういった患者の悩みを看護士や医師に伝えることが出来るのです。
女性だからこそ相談しやすい部分や、気づきやすいという点も多くあり、あえて女性の理学療法士を指名したいという患者もいるというのは魅力の一つでしょう。理学療法士の役割は、病院だけでなく福祉施設や介護施設でも大きな力となっています。国家資格のいる仕事ですが、様々なところで需要が高まっている職業でもあるのです。結婚や出産を機に離職した後でも、再び働くことも可能です。医療チームの一員として求められています。
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